きつい・つらい経験はある程度すると鉄板話が生まれる
私は、30代のサラリーマンなわけですが、きつい・つらい経験をいろいろしてきました。その中で思ったのは、きつい・つらい経験はある程度であればした方がいいのかもしれませんということ。そういった経験というのは、絶対に忘れないですし、並外れた経験というのは、聴く側は面白いと思ってくれることが多いです。これから、ちょっとだけ私が辛かった思い出を語っていきます。
入社1週間で、新車が大破事件
私が新卒で入社した会社での出来事。私は、東北のど田舎の出身なのですが、大学を終えて、初めての就職は仙台でした。仙台はとても発展しており、車線もとても多く、これが都会かあと、とても感じたことを覚えております。
入社から1週間経過したころ、いつも通り新人研修を終えて、車で家に帰ろうとしていました。6車線ぐらいの道路というのが慣れていなく、交差点の大きさも田舎とは全然勝手が違うこともあったのですが、しっかりと右矢印がでてから、信号機の指示通り発信したところ、前から直進車が突っ込んできました。その車は、私の左後部に直撃し、私は10回転スピン位をかまして、また別の車に突っ込むという、2次災害に。意識もうろうとする中、扉を開けて外に出た瞬間、2次災害の車の運転手に殴られる私。車から大音量で流れる野猿の「叫び」。”誰かーここから助けてくれー”という歌詞がこだまする。まさに助けて欲しいこの状況。警察が到着するまで、罵声を浴びつづける23歳の私であった。
明らかに、右矢印がでてから曲がったのですが、慣れてない道で直進者を見ていない不注意もあったのは事実。でも、警察から事情聴取されることもなく、9:1で悪いと裁かれたのは、今思うと納得できませんね。あ、ちなみに、この後の人生で4回追突されたのは、また別の話。
リーマンショックで電気工事に呼ばれて殴られた事件
IT業界に勤めておったわけですが、リーマンショックというやつにやられてしまった時の話。
ITの仕事が無いから、電気工事に行って来いと上からの命令。電気工事なんてやったことないのですがと意見すると、オームの法則が分かれば大丈夫だと諭され、東京へ向かう私。今思えば、この時点で頭おかしい。
なんやかんやで、2日くらい講習を受けて、北海道に飛ばされる私。2日の講習でいきなり現場へ。私は、設計書を持って行ったりするだけのサポートということで連れていかれたのですが、そこには別の会社の職人さんなどが集まっており、見た目は暴力団だらけ。その暴力団から開始早々「トルクレンチ持ってこい」との言葉。IT業界にしか務めていない私です。「ちょっとわかりません」と言った瞬間、ヘルメットを鉄パイプで殴られるという、ちょっともう訳わからない世界。
1日でもう辞めたいですと会社に連絡するも、もう少し頑張ってくれと言われる私。胃が痛み、初めて痔になるぐらい怒られながらも頑張っていたところ、鉄パイプ暴力団にスナック行くぞと誘われることに。鉄パイプさんは、楽しそうに酒を飲み、スナックの女性の胸を触って怒られたりしていました。そのスナックを出る際に、「おい、ここで何を学んだか言ってみろ」と聞かれ、「胸を触ってはいけないということですかね」と言ったら、また殴られました。
なんだかんだで、地獄の生活を3か月耐えたところで、ITの仕事に戻れることが決まりました。戻る話を鉄パイプさんにしたら、「お前は、メモをしっかり取って、話も真面目に聞くし、こんなやつはみたことない。絶対いい職人になるからこの業界に残れ」といわれ、0.1秒で「ごめんなさい」と返したら殴られました。金子さん元気してるかな。多分、この業界の愛情=パンチなんだと思うよマジで。